十二人の怒れる男

十二人の怒れる男』を見ました。
通っていた予備校講師のオススメということで見てみたのですが、これはやはり名作と呼ばれるだけのことはありますね。
感動しました。

あらすじ


殺人容疑の青年に対し、11人の陪審員が有罪と判定したが、1人の陪審員が異議を唱えたことから白熱の討論が始まり、緊張した時間が流れる。

この映画の見どころは、人間の性格や心情がリアルに描かれているところだと思います。
僕は小学校の時、クラス会議の議長をやっていたことがあるんですが、この映画を見てそのときのことを思い出しました。
この映画に出てくる11人の男は、確かに僕の開いた会議にも居ました。
そう言っても差し支えないほど、きっと誰もがどこかで会ったことのある人ばかりです。
それくらいにリアルでした。
そんな人たちが一人の少年の命を懸けて、それぞれが様々な方向に向かって一つの議論をする。
そこで生まれる人と人との隙間が、リアルに社会というものをあらわしていると思います。


また、もう一つ思ったのが、陪審員制度の恐ろしさです。
日本でも陪審員制度が始まるようですが、この映画を見て、とても不安になりました。
論理的思考能力の無い人間に裁かれることの恐怖。
また、たとえそれがあったとしても、人間はとても不安定だということ。
決して、裁かれる側の人間にはなりたくないですね。
まぁ、裁く側の人間にもなりたくないですがw