雑記148

いまさらながら『ToHeart2 XRATED』のるーこ編クリア。


今までただの電波女かと思って敬遠してきたけど、非常にまっとうな話でびっくりです。


で、肝心のラスト、エンディングの解釈の件です。
元ネタは手塚治虫の『W3』という作品だそうです。

『W3』あらすじ(Wikipediaより)

銀河パトロール要員の宇宙人3人が銀河連盟から派遣されて地球にやってきた。彼らの任務は一年の調査の後、そのまま地球を残すか、反陽子爆弾で消滅させるかを決定することであった。ボッコ、プッコ、ノッコ(マガジン版では隊長、ガーコ、ノンコ)の3人は地球の動物の姿を借り調査をすることにし、それぞれウサギ、カモ、ウマとなる。星真一少年はひょんなことから、彼らと知り合い行動を共にすることになる。一方、真一の兄、光一は世界平和を目指す秘密機関フェニックスの一員として破壊活動に従事していた。(マガジン版はここら辺まで)


争いの止まない地球の実情から、反陽子爆弾による破壊を連盟から命じられた3人だったが、真一を通じて地球人の可能性に対する信頼を育てていた3人は命令を拒否する。罰として記憶を消去されて、何処かの星の人間として島流しとされることになった3人は、皆、地球を希望する。地球に送り出された彼らは時間を遡り、真一の身近にいた3人となる。

というわけで、母星に帰ったるーこは罰として、記憶を操作され、超光速移動による時間遡行の影響を受け、子供として地球で暮らすこととなった。
わかりにくいですね?
わかりやすい図を描いて下さった方がいらっしゃいました。
http://katejina.sakura.ne.jp/blog_image_2/050904_lucy.gif


ここで特殊相対性理論に親しくない人のために解説を入れておくと、
そもそも、極めて光の速度に近い速さで移動する物体(亜光速)は、まったく移動しない物体よりも、時間がゆっくり過ぎるんです。
この辺は「ウラシマ効果」っていう言葉で調べればいい解説が得られるでしょう。


で、さらにさらにスピードが増して、今度は光の速度を超えたスピード(超光速)で移動する物体は、なんと時間がマイナス方向に進むんです。
要するに若返ると。


るーこは記憶を操作されて、子供にされて、地球人として暮らすことになった。
ということはですね、主人公はるーこと出会う前、小さな子供の頃に、ルーシーと出会っていることになるのです。
ハルヒがジョン・スミスに出会っていたのと同じですね。


う〜ん、もうちょっと読者に手がかり入れてくれてもよかったんでないかい、と思ったりもする。


参考URL:http://katejina.sblo.jp/article/5560915.html