雑記155

堀江由衣のアルバムは『sky』が一番、(曲の)出来が良いと思う。
アニソンという括りよりも、POPSという括りの方が相応しいんじゃないかと思うくらいに。


前作の『黒猫と月気球をめぐる冒険』は、打ち込みの音が安っぽすぎて、
どうしても「声優さんの歌」という印象は拭えない。
また、次作の『楽園』は、(skyの売り上げが伸び悩んだ影響か)オタクがいかにも好みそうな、
いわゆる「萌え萌え」な曲が目立つ。


そんな中で、この「sky」というアルバムは(堀江由衣の歌唱力は置いておいて)お洒落な曲をいくつか含んでおり、
他とは一線を画しているように思う。


『sky』に含まれる曲を、いくつか紹介してみる。
・『Romantic Flight』
 岡崎律子さん作詞作曲のこの曲は、非常にガーリッシュな、女の子のかわいらしさ溢れる曲です。
 透き通った高音域のメロディの繰り返しがとても心地よい。
・『タイムカプセル』
 涼しい印象を受ける編曲が、堀江由衣さんの透き通った声にぴったりマッチした曲。
 声優の利点である「美しい声」をきちんと生かした堀江由衣専用POPS」といった感じ。


声質の違いはあれど、もともと声優さんは「声が良い」のだから、きちんとその利点を生かした曲を作るべきだと思う。
たとえ極端なアニメ声でも、中田ヤスタカにかかればかなりサイケデリックな曲に仕上がるだろうし。
ちなみに田村ゆかりが様々なジャンルの歌を歌いこなすのは、彼女の演技力の高さ故なのでしょうが、それはまた別の話ですね。


それにしても、最後の曲『In the sky』はひどい。
頭が割れるかと思った。