価値観はひとつじゃない

拝啓、友人のみなさん、お元気ですか。僕は元気です。


僕の近しい友人に、四六時中女の子のことばかり考えてるヤツがいて、
そいつと一緒にいると、つい忘れがちになってしまうんだけど、
別に「女性にモテること」だけが価値観の全てではない。


「女性にモテること」っていうのも若い男性には重要な価値観かもしれないけれど、
人間として、もっと重要な価値観もたくさんあると思う。


たしかに僕はちょっと太っているし、お洒落もしないし、そもそもモテようという気が無い。
僕は彼に「女性にモテること」では劣っているかもしれないが、
その基準だけで僕の人間としての価値が低いと決まるわけではない。


そもそも、改善する気はないし、その努力もしていない。
別に短所だとも思っていない。
だからバッシングされる所以もない。


もし彼が、その弱さゆえの刃を向ける相手、自分より劣っていると思っている人が、
人間として、実は劣ってなんかいないということに気がつかなければ、
いずれその刃は己のもとへ返ってくるだろう。


もし、ある種の固定的な価値観によって自分を否定されてしまった人がいたなら、
人間の価値を定める観点はひとつではない、ということを思い出してほしい。
やさしさがあるとか、ユーモアで場を和ませるとか、
人間にとって重要な価値観はたくさん存在する。


つまるところ、僕が友人たちに言いたいことは
「俺がアニヲタだからってバカにするのも大概にしとけよコノヤロウ俺はおまえよりも優れているところがたくさんあるんじゃバカヤロウ第一アニヲタだから劣っているって考えが懐が浅いっちゅーんじゃいい加減その舐めた態度を改めないと前歯へし折るぞ」
ということだ。