BSアニメ夜話「新世紀エヴァンゲリオン」

拝啓、友人方、お元気ですか。僕は元気です。


BSアニメ夜話新世紀エヴァンゲリオン」を見ましたか?
なんだかネットの人たちは滝本竜彦さんを面白がっているようですがそれは置いておいて、
僕が一番興味深かったのは映画のシーンの最後のセリフ「気持ち悪い」に関する論談でした。


暗闇と真っ赤な海と真っ黒な岩の世界で、シンジが嗚咽しながらアスカの首を絞めて、
最後にアスカがぽつりと「気持ち悪い」と言うシーン。
僕はこのシーンだけは上手く消化できなくて、
なぜアスカが「気持ち悪い」と言ったのかが理解できませんでした。
今回の番組では、そのセリフが出来たあらましみたいなものを、
アスカ役の宮村さん自身が話していて、
曰く、あのセリフは元々「あんたなんかに殺されるのはまっぴらよ。」だったそうです。
しかし、実際にアフレコしてみると監督は納得しなかったそうで、監督が宮村さんに、
「もし、宮村が自分の部屋で寝ていて、窓から知らない男が入ってきたのだけれど
それに気が付かなくて、いつでも男に襲われるような状況だったにもかかわらず、
男は襲わずに宮村の寝ているところを見ながらオナニーをしていて、
そこで目が覚めたら、なんて言う?」
と、言われて
「気持ち悪い、ですかねぇ?」
「はぁー、やっぱりそうか。」
という具合にセリフが出来たそうです。


あのラストシーンでのアスカの心理は一体どういうものだったのか。
そしてあのセリフに込められた意味は何だったのか。
8年経った今でも、なぞは深まるばかりです。