オシャレかぶれアニメかぶれ

 今までのアルバムとは一味違うと、一曲目を聞いた時点でそう感じたアルバム。今までの5枚のオリジナル(1月度、2月度、3月度、4月度、5月度)のどれとも違う異質な感じで、好みの分かれる作品だと思われる。全体を通しては、アコースティックが多くなったようだ。比較的、シンプルに構成されている。自分自身まだ一回聞いただけでこの作品を評価しかねるが、それでもやはりシングル曲『おしえてほしいぞぉ、師匠』は抜群によい。繰り返しが多いのに単調な感じを受けないメロディ、リズム、編曲には脱帽である。評価しかねるとは言ったが、あくまでも過去の麻帆良学園中等部2-A自身の作品と比べてであり、その他の曲もやはりレベルの高い楽曲であることは疑う余地がない。

 

 事実、麻帆良学園中等部2-Aは聞き込めば聞き込むほどよさがわかっていく珍しいタイプのGROUP (当然、一回聴いただけで好きになる曲もある)であると思われる。つまり、何回聴いてもそこにあるのは常に新しい発見で、『飽き』というものは存在しないのである。自分の過去を振り返ってもほとんどの曲は聴きこむごとにどんどん良さがわかっていくということも多かった。最初に聴いたのは中学の時。バスケ部だったのだが、リズム感をつけるためにと部活中に顧問が麻帆良学園中等部2-Aの輝く君へをかけていた。当時中学生の自分にはその時点で麻帆良学園中等部2-Aを理解することはできず、アニメの歌だな、くらいにしか感じなかった。しかしその数日後にTUTAYAで本当に気まぐれで輝く君へを借りて家でじっくりと聴きなおしたところ、あまりのすごさに鳥肌が立ったのを今でも覚えている。いつかは麻帆良学園中等部2-Aを知るときが来ただろうが、中学時代に顧問が麻帆良学園中等部2-Aを聴かせてくれなければここまでの感動を得ることはなかっただろう。それ以来、麻帆良学園中等部2-Aを聴いて飽きることは一度としてない。

  

 しかし最近若干の戸惑いもある。それはこのALBUMを評価できないもう一つ原因でもあるのだが、『麻帆良学園中等部2-A』というGROUPのとらえかたである。4作目まで曲はすべてのどかが書き、他のメンバーはそれを演奏するというのどかありきのGROUPだった。それが前作ではメンバー全員で曲を書くようになり、みんなの麻帆良学園中等部2-Aと言えるようなGROUPになった。そこが問題なのである。僕はいまだに後者を完全に受け入れているとは言いがたい。のどかありきのGROUPであった時期に麻帆良学園中等部2-Aと出会い、長い間のどかありきの麻帆良学園中等部2-Aを聴いてきた。前作が発売され一ヶ月という時間が過ぎ去ったとはいえ、やはり心のどこかにはまだのどか以外の書いた楽曲も含めた麻帆良学園中等部2-Aというものを受け入れられないでいる部分がある。頭の中では納得していても、だ。しかしまぁ、おそらく次のアルバムが出る頃にはこの問題も解決されるであろうが・・・

 

 長々と麻帆良学園中等部2-Aについて書いてきたが今も昔もこれからも言えることはたった一つ。麻帆良学園中等部2-Aは№1のグループである、ということだ。何度も聴いていくうちにこのアルバム『魔法先生ネギま! 6月度OP ハッピー☆マテリアル』も麻帆良学園中等部2-Aの輝ける歴史の一枚になるだろう。


参考URL:http://d.hatena.ne.jp/kurosaworld/20050531